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「会える/会えない」「君」と「僕」 AKBの歌詞の世界

キングレコード
¥ 2,586
(2010-04-07)

 AKB48のベスト盤「神曲たち」を聴いていて、
これはむしろ「マゾ曲たち」だと思った。

たとえば、「Baby! Baby!Baby!」

I love you!
Baby! Baby! Baby!!
微笑んでくれ
僕を虜にした唇
君を独占させてよ
せめて 夢の中で




あるいは、「大声ダイヤモンド」

絶対に 君を 絶対に
しあわせにしてみせる
聞いて欲しいんだ
大声ダイヤモンド




「君のことが好きだから」

君のことを思う度
僕は神に感謝してるよ
振り向いてくれるのは 永遠の先


君のことが好きだから
僕はいつもここにいるよ
人混みに紛れて
気づかなくてもいい

君のことが好きだから
君と会えたそのことだけで
暖かい気持ちで
いっぱいになる




ほかにも、「遠距離ポスター」の
“遠距離ポスター/近くにいるのに/君は切ないほど/手が届かない”
などなど、例をあげればきりがない。

これらの歌詞はすべて、
「僕」から「君」へ
すなわち「ファン」から「AKB」へ
の気持ちを綴ったものになっている。

つまり、
アイドルがファンの気持ちを
先取りして歌っている
のである。

しかも、“せめて 夢の中で”とか
“振り向いてくれるのは永遠の先”とか。

どんだけマゾプレイを強いてくるんだ秋元康は。

しかし、これはアイドルの楽曲としては
ある意味とても正しい歌詞なのかもしれない。
「遠距離ポスター」で歌われるように、
アイドルは本来“手が届かない”もの。
AKBはもともと「会いに行けるアイドル」が売りだが、
だからこそ、歌詞の中で「君」と「僕」の距離
を繰り返し繰り返し再確認させることで、
ファンのアイドルに対するモラル
刷り込んでいるのではないだろうか。

こうした歌詞の傾向は、つんく♂Pのモー娘。では
あまりみられなかったので、どうも気になった。

おニャン子メンバーと結婚した秋元康にいわれたくねえよ
という意見ももっともではあるが……

posted by: アダチアタル | - | 09:07 | comments(0) | - | - |