-
2007.05.30 Wednesday
-
人類は衰退しました
-
人類のかわりに繁栄しているのは、
身長10センチくらい、甘いものと楽しいことが大好きで、
ものすごいテクノロジーをもってるんだけど、
ちょっぴり飽きっぽくて、集合と離散を繰り返してる、
「妖精さん」と呼ばれる生き物たち。
そんな妖精さんたちと、主人公の女の子の交流が
淡々と語られる……というのがおおまかな本書の内容です。
で、ベタな感想だけど、妖精さんの生態を見てまっさきに
思い出したのは、「MOTHER2」(と3)の「どせいさん」。
ぐんまけん!
あと、いま書いていていてふと思ったんだけど、
妖精さんってちょっと、2ちゃんねるの「VIPPER」にも似てますよね。
祭り好きで、すごいクオリティを持ってるんだけど、
熱しやすく冷めやすくて、絶えずあたらしい「ネタ」を求めてる。
妖精さんがペーパークラフトでつくった恐竜がどんどん進化して、
ついには人間になっちゃったりするんだけど、
そのころにはもう妖精さんは飽きちゃってる。
この「やりっぱなし」っぷりがじつにVIPPER的じゃないかと。
そう考えてみると、
「あの田中ロミオにしては、けっこう薄味だなー」
とか思ってたけど、これはじつはとてつもなく怖い話
かもしれないですね。なにしろ、
「VIPPERがかわいいおにゃのこに生態観察されちゃう話」
といえなくもないわけですからね。
さすがにうがちすぎか……。
-
2007.05.20 Sunday
-
兄貴が死んじゃった。
-
「燃え尽きた……真っ白にな……」
今週のグレンラガン。
存在自体が死亡フラグとか言ってたら、ホントに兄貴が死んでしまいました…
はやいよ、はやすぎるよ兄貴…ラディカルグッドスピードだよ…
それにしても、兄貴の死に様がまんま「あしたのジョー」だったのは、
オマージュというか、なんというか…
島本和彦先生の『あしたのジョーの方程式』ではありませんが、
兄貴は、シモンにとっての「あした」(=理想の自分)なんですよね。
でも、兄貴のような生き急ぐ(死に急ぐ?)生き様は、かっこいいっちゃ
かっこいいけど、やっぱり失うものが多すぎる…
だから、兄貴のさいごのセリフ、
「いいかシモン。忘れんな。
お前を信じろ。
俺が信じるお前でもない。
お前が信じる俺でもない。
お前が信じるお前を信じろ」
っていうのは、お前は俺みたいに生き急ぐなよ、という
兄貴なりのメッセージだったんじゃないかなー、と。
でもやっぱり、この先シモンはしばらく
兄貴の亡霊を追いつづけちゃうんだろうなあ…
力石の亡霊に悩まされたジョーみたいに。
シモンがこの旅路の果てに、
兄貴の亡霊という名の「あした」ではなく
「僕らなりの明日」を築いてゆくことを祈ります。
がんばれシモン!
ところで、おっぱいの名前がヨーコなのは、
「あしたのジョー」の白木葉子からきてるのだろうか。
だとしたら、兄貴ファンにおっぱいが嫌われるのも仕方ないことかも…
-
2007.05.12 Saturday
-
ジュワッチ。
-
「らき☆すた」のオープニングみてたら、気づいた。
こなた、それスペシウム光線のポーズやないか!!!!!
手の組み方も正確だし…。
いやー、ウルトラマン大好き、円谷大好きの僕としてはうれしい限り。
しかし、こなたがウルトラマンとなると、
かがみ、それはバルタン星人のポーズか?
って言いたくなるけど、さすがにそれは違うか。
もしかしたら、古代怪獣ツインテールという可能性も…(ないない
なにはともあれ、
杉浦太陽さん辻希美さんご結婚おめでとうございます。
-
2007.05.11 Friday
-
( ゚∀゚)o彡゜「一万年と二千年前から愛してる」
-
◎誘導→ 「作詞:岩里祐穂」歌詞カード集(「創聖のアクエリオン」etc...)
最近「岩里祐穂」という作詞家さんが気になってます。
彼女(男性かもしれんけど)の作詞で、はじめてスゲーと意識したのは
劇場版ラーゼフォンのEDテーマ「tune the rainbow」。
や、はじめは「スゲー」というより、「なんかヘンだな」って思った。
君が流す涙 拭うためだけに 僕はここにいるよ
これは「tune the rainbow」の歌い出しなんだけど、
ここでは「君」と「僕」ってなってる。
なのに、サビの部分では、
守りたい ただあなただけを その笑顔輝く日々を
となっていて、「君」と「あなた」という呼びかけが混在してる。
最初これに気づいたとき、「あー、語呂合わせのためかー」と思ったんだけど、
劇場版を改めて観なおして、ようやく気づいた。
「君」と「あなた」が混在してるのは、語呂合わせのためじゃなくて、
ちゃんとした理由がある、と。
ここからは僕の勝手な想像なんだけど、
たぶんここでいう「君」=「遙さん」であり、
「あなた」=「綾人くん」なんじゃないかなー、と思う。
ラーゼフォン観たことないひとは意味わからないかもしれないけど、
簡単にいうと、この歌詞は、作中の主人公とヒロインの
「デュエットソング」
になってるわけです。
なんかね、もうね、
うはwww岩里祐穂、空気読みすぎwwwww
って気持ちになるわけですよ。
どうして、ここまで作品の内容に沿った歌詞が描けるのかと。
で、ですね。
あの「創聖のアクエリオン」のOPも
やっぱり岩里祐穂さんの作詞だったりするんですよ。
もうね、あなたが神か、と。
はじめに歌詞ありきでアニメつくってるんじゃないか、と。
作詞:岩里祐穂、作曲:菅野よう子、これ最強。マジ最強。
-
2007.05.10 Thursday
-
もってけ!セーラーふく
-
おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」のアンサーソングなのかなー、
とふと思って調べたら、すでにWikipediaにそのような指摘があった。
うーむ、おそるべしWikipedia…。
-
2007.05.01 Tuesday
-
文學少女の友
-
「文學」で「少女」でおまけにアリスときたら、
そりゃもう買わいでかって感じなのであります。
で、中身のほうですが、
「龍彦」から「竜彦」まで
とでもいいましょうか。小川洋子や澁澤龍彦、
三島由紀夫や芥川龍之介、
長野まゆみやゴンチャロフの名前があがったかと思えば、
そのなかに『新世紀エヴァンゲリオン』や
『NHKにようこそ!』の滝本竜彦の名前がひょっこりと顔を出す、
そんな、まさに融通無碍、自由自在のブックガイドといった趣きです。
個人的には、
かつて稲垣足穂は室生犀星に〈美少年は君、ホータイをするものだよ〉
と聞かされて〈降参した〉そうです
という部分がすごくツボでした。
(もちろんこのあとでちゃんと「エヴァ」の綾波レイの名前があがる)
それにしても、おもしろい書評が書けるひとってすごいですね。
おもしろい書評というのはえてして、
紹介されている本がどうしても読みたくなるものですが、
それって書評を書いてるひとにはなんの得にもならないんですよね。
(こんなことを考えるのはぼくだけでしょうか…)
以前あるSF作家さんが、小説家の三大欲求は「買って!読んで!ほめて!」
である、みたいなことをおっしゃってましたが、
書評の場合、ほめて(手放しで絶賛するわけじゃないにしても)、
買わせて、読ませるわけですからね…
だからといって、この本の著者の千野帽子さんは、
きっとすばらしく心の広いひとなんだろうなあ、
ってことがいいたいわけではぜんぜんなくて、
むしろ故・ナンシー関さんにも通じる「毒」をこの千野さんにも感じました。
物事をナナメから見たり、毒をはきつつも、基本はニュートラルでいよう
とするためか、各章のまとめの部分がいささか尻すぼみの感は否めませんが、
それをおぎなってあまりある中身の濃さになっていると思います。
この毒はなかなかクセになりそうです。
ほかにも『文藝ガーリッシュ――素敵な本に選ばれたくて』
という著書があるらしいので、そっちのほうも読んでみたいです。
あと、紹介されてる本なかで、小川洋子さんの作品群がすごく気になったので、
どれか一冊読んでみようかなーと思います。
ところで、著者のことをてっきり女性と思って読んでいたので、
途中で男性とわかったときはかなり衝撃を受けました。
叙述トリックかよ!(違
-
全 [1] ページ中 [1] ページを表示しています。