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同人誌の隆盛こそが処女信仰を呼び覚ましているんじゃないか、という話

本書の110ページから。
北田……(略)誰々が誰々の何々を盗作した、ここが似ているとか、やたら熱く語る人たちがいる。考えてみればポピュラー音楽なんて限られたコード進行の組み合わせで作られるわけだし、詞に使われるボキャブラリーだって順列組み合わみたいなところがあるわけで、似た部分がどこかにあるのはそれほど珍しいことではない。この「どこか似ている」という構造的な宿命に対する許容度が、ネット的な言説空間ではどうも低くなっている気がする。
(略)若い人たちの間では、文化における複製可能性というのは与件として立っている。ところが、そういう人たちこそが「こいつはパクリだ」と非難している可能性がある。

これは実感としてよくわかる。たとえばこれを連想する。







この動画のうp主自身は、音楽における「複製可能性」を
強く自覚したうえで、JPOPサウンドの将来を憂いている。
しかし、安易に浜崎あゆみや倖田來未をパクリだと騒ぐ人が、
本当に心の底からそれが大問題だと考えているとはとても思えない。

これと同じ構造を、例のかんなぎ問題にも感じる。ナギ様が非処女だと
騒ぐ人が、エロ同人誌の存在をまったく知らないなんてことはないと思う。
エロ同人誌においては、いろいろとアレなことをさせられていると
知っていながら、いっぽうで原作においては処女であることを強要する。
これは、音楽がいくらでも複製可能なものであると知っていながら、
強いオリジナル信仰を抱く構造と、似通っているように思えてならない。
北田…(略)こういう「複製技術の発展とあいまったオリジナル信仰の上昇」という現象は、その成立規制において、先ほどからお話ししていただいている現代的なナショナリズムとよく似ているように思えます。

この「複製技術の発展とあいまったオリジナル信仰の上昇」は、
そのまま「エロ同人誌の発展とあいまった処女信仰の上昇」
置き換えても、まったくさしつかえないように思うw
しかし、冗談抜きに、エロ同人誌市場が爛熟した今だからこそ、
二次元ヒロインに処女性が求められている
のかもしれない。

ここでいわれている現代的なナショナリズムというのも、
「痛いニュース」なんかを見ていると非常によくわかる。
「なんとなく嫌韓」で「なんとなく嫌中」な「ネトウヨ」的な態度と、
かんなぎ問題で騒ぐ人は、精神構造的によく似ているんじゃないだろうか。

マンガのトレース問題にも同じことがいえると思う。
というか、「メガバカ全ページトレース事件」って、あれが確信犯なら、
マンガ界の「ソーカル事件」そのものだよな。(そんなわけないけど)

JUGEMテーマ:読書
posted by: アダチアタル | 本の感想 | 06:59 | comments(0) | - | - |

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